がん遺伝子治療について

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がん遺伝子治療について

CDC6 RNAi 療法の治療成績を向上させるためには

① CDC6 RNAi療法をできるだけ早期に開始する
② 動脈カテーテルを用いて栄養血管に薬剤を送る


CDC6 RNAi療法は、原則としてステージ3やステージ4など標準治療のみでは乗り越えることが困難な進行がんを治療対象としています。
特にステージ4は、がんが当初発生した臓器から離れた場所(遠隔臓器)に飛び火した(転移を来した)状態であり、根治することは極めて難しい病期です。しかも、ステージ4と一口に言っても、転移したがんの範囲が小さく一つの臓器に限るレベルから、様々な臓器に広範囲に転移が進んだ末期がんのレベルまで様々です。 ステージ4に対するCDC6 RNAi療法の治療成績を向上させるためには、ステージ4の初期の段階から早めにこの治療を開始することにあると考えます。今まで、様々ながんのステージ4の患者さんの治療を行ってきましたが、病期が進めば進むほど治療が困難になるのは言うまでもありません。ただ、ステージ4の中でも比較的病期が進んでいないレベルでCDC6 RNAi療法を開始して病勢を完全にコントロールしている症例をいくつも経験しています。

しかし、患者さんやそのご家族の多くは、CDC6 RNAi 療法などの遺伝子治療を最終的な治療法と捉えて、まずは様々な治療をトライしてそれらの治療が効かなくなり他に残された治療法が無くなった段階で最後の手段として初めて遺伝子治療に着手する傾向にあります。もちろん、有効性が証明されている標準治療は優先すべきですが、もう少し早い時期に遺伝子治療を介入させていたらその後の状況が大きく変わったと思われるケースが多いのも事実です。

標準治療の効果をCDC6 RNAi 療法が妨げることはなく、むしろ相乗効果が期待できる印象を持っています。

例えば、スキルス胃がんでも腹膜播種がまだそれほど多くないステージ4であれば、殆どの症例がCDC6RNAi療法によりコントロールできる印象を持っています。腹膜播種により大量の腹水が発生している、尿路が完全に閉塞して完全な腎不全を来している、というようなレベルだと、そこから遺伝子治療を開始しても症状の進行を遅らせるのが精一杯です。そのような進行末期の状況でもCDC6 RNAi 療法による遺伝子治療には副作用が殆どないので治療を皆様継続されますが、病勢を抑えて長期間生存し続けることは極めて困難になります。

乳がんや大腸がんなど、その殆どが比較的おとなしい種類のがんは、肝臓や肺に転移していても相応にコントロールできる症例が多いです。転移巣がそれほど広範囲でなければ、CDC6 RNAi療法により転移部が消失することがあり、また、病勢が完全に制御されて腫瘍の増大が停止することもしばしば経験します。 がんは治療をしなければ、増殖分裂が止まらず、細胞数は無限に増え続け、病勢はますます増大していきます。がん細胞の一つ一つをターゲットにして悪性細胞を良性に変えることを目指すCDC6 RNAi療法は、がん細胞の数が少なければ少ないほど、より早くより確実に治療効果が得られるのは言うまでもありません。

標準治療に並行して、できるだけ早めにCDC6 RNAi 療法を介入させることが、がんをコントロールするために非常に大切であると感じています。しかし、CDC6 RNAi療法はまだ民間医療の域を脱しておらず自費診療でもあることから、医師や患者さん方に広く認知されていません。また、治療内容を誤解していることもあり、早期にCDC6RNAi療法を希望する方は少ないのが現状です。進行がんであっても、早めに遺伝子治療を開始された方ほど予後(治療の経過)が良いことをしばしば経験しています。本治療に関心のある方はご相談いただければ治療内容について解説いたしますのでお気軽にお声掛けください。

CDC6 RNAi 療法の治療成績を向上させるための方法として、動脈カテーテルを用いた治療も積極的に取り入れています。
がんは自らに酸素や糖分など自らが生きるための成分を送るために、もともとは存在しない栄養動脈を新たに形成しています。それを逆手にとって、その栄養動脈に治療薬を送り込めば効率よく治療薬がターゲットであるがん細胞に到達します。
その方法が、動脈カテ―テルを用いてがんの栄養血管に選択的に治療薬を送達するというものです。

心臓の血管や脳血管の治療に用いるカテーテル(細い管)を腕の動脈から点滴の要領で挿入して、がんに栄養を送る血管に直接薬剤を送るのです。患者さんには大きな負担をかけずに大きな治療効果を上げられる方法としてしばしば利用しています。
転移性脳腫瘍、乳がん、膵臓がん、胃がん、肝臓がん、肺がんなど動脈カテーテル治療は様々な部位のがんに対しても応用できます。

動脈カテーテルにより劇的に治療効果が得られた例を以下に示します。

・大腸がん脳転移
50歳代。 2012年 大腸がん(直腸がん)ステージ3bに対して低位前方切除手術

2015年 異時性肺転移切除 異時性縦隔リンパ節転移切除
2015年 肺門リンパ節にサイバーナイフ  
2016年 脳転移に対してサイバーナイフ+手術
2016年 肺転移に対してトモセラピー
2017年 甲状腺腫瘍転移に対して甲状腺切除
2017年 1月 脳転移再発し 遺伝子治療を希望して当院受診 

大腸がんを原発として縦隔・肺・周囲リンパ節・脳などほぼ全身に転移を来した症例で 脳転移が増大し左片麻痺の状態で遺伝子治療を開始しました。
治療を開始した直後より健康感、食欲の回復が見られ海外旅行に問題なく行けるようになりました。
しかし、2017年5月頃より脳浮腫症状が悪化したため頸動脈選択的に動脈カテーテル治療を開始。その後1~3週間に1回の頻度でカテーテル治療を継続しています。一般的に脳転移病巣の増大速度は急速であることを鑑みれば、本遺伝子治療により1年以上脳転移巣が静止しています。



上の写真の状態から3か月間で両頸動脈に計8回動脈カテーテル治療を実施。
〇内左の脳腫瘍病変は明らかに縮小。右の病変はやや増大。 現在、右側を主たるターゲットしてカテーテル治療実施中。

・乳がん
40歳代女性。 動脈カテーテル治療により赤丸内の病巣が劇的に縮小しました。
この患者さんは、治療を開始してから8年目になります。 現在は半年に1回の頻度で治療を継続しています。



・乳がんリンパ節転移
30歳代女性。 動脈カテーテル治療3回で、 右肩周囲の転移性皮膚腫瘍が 触診上は全く触れなくなり、エコー検査でも最大径20㎜超の低エコー領域が辛うじて確認されるレベルまで縮小しました。



この患者さんは、乳がん肺転移(ステージ4)の状態で、 9年前に遺伝子治療を開始しその後まもなく肺転移はほぼ消失しました。 現在、ママさんバレーで活躍中です。

・膵臓がん
70歳代。 2015年に当院で発見された膵臓がんの方。 他臓器への転移を認めたため手術適用がなく大学病院で化学療法が開始されました。 1年後の2016年10月化学療法の効果が認められず遺伝子治療を希望して当院を再受診。 遺伝子治療により腫瘍マーカー、腹痛などの自覚症状が改善しました。

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