がん遺伝子治療について

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当院 が がん遺伝子治療 を 開始した経緯

今回は 当院 が がん遺伝子治療 を 開始した経緯 をお話しします。

思い起すと2009年の夏に遺伝子治療を希望して打診してきた40歳の女性との出会いが当院で遺伝子治療を開始したきっかけでした。
その患者さんは、現在の標準治療では治療できない末期がんの状態であると医師から宣告されているとは思えないほど、溌剌と生き生きとした方でした。
聞くと、2006年から複数の国内有数のがん治療専門医療機関で上咽頭がん(喉の奥、鼻腔と食道の間)に対してサイバーナイフ、放射線、抗がん剤治療など様々な治療を繰り返しており、最終的にはもう有効な治療法がないと宣言されたとのこと。原発のがんは残っており、首周囲の複数のリンパ節が転移のために大きく腫れて外部からも確認できる状態でした。
病歴、症状からは、まさしく末期がんの状態でしたが、彼女の眼は希望に満ち輝いていたのです。それは、がん遺伝子治療の効果を体感しているからだということが話を聞いてわかりました。
がん遺伝子治療は、研究途上のもので、国際的にはそれに関する複数のプロジェクトが立ち上がっていましたが臨床応用されているものはほぼ皆無でした。南カリフォルニア大学所属の中国人の分子生物学者が設計したCDC6shRNA治療を数回この患者さんは受けており明らかな効果が体感できていると言うのです。開発者と関連のある青島医科大学で数回治療を受けて腫瘍が縮小し、呼吸苦や痛みなどの症状が改善しているとのことでした。 この治療を日本で継続して受けたい。彼女は、がん遺伝子治療薬を設計した分子生物学者の共同開発者と共に私に嘆願してきました。治療を継続したいけれども、その度に青島に赴くのは負担が大きい、どうにか日本で治療を継続したい、と言うのです。
複数の英語論文を読み、開発者のLuo Feng博士に何度もメールで質問を繰り返して、熟慮の上この治療を開始することにしましたが、決め手は、このがん遺伝子治療で治療を受けたい、それによりこの病気に打ち克てると信じて止まない、患者さんご本人の希望に満ちた眼差しでした。

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