がん遺伝子治療について

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がん遺伝子治療について

がん遺伝子治療 への モチベーション

今回は 私たちの がん遺伝子治療 への モチベーション についてお話ししたいと思います。

前回のブログで書いたように、北青山Dクリニックでは2009年8月から、がん遺伝子治療を開始しました。その後、標準治療では、これ以上治療ができないと診断されたけれど、社会生活は全く問題なく送ることができることから、何らかの期待できる治療を希望する、進行がん・末期がんの患者さん達が、次から次へと紹介により受診されるようになりました。

がん遺伝子治療が著効して、胃がん、乳がんの進行がんの患者さんで、6年以上問題なく日常生活を送られている方がいらっしゃる一方で、延命はできても完全に治癒させることができないケースにも遭遇しました。治療対象となる方が原則として進行がんであること、有効な治療法がないと診断された治療抵抗性の末期がんの方が主であったこと、が治療を難しいものとさせていることを痛感しました。

「末期がんの方でも治療の著効例がある一方で、全てのステージのがんを見る見る改善させるほどの成果は得られないことがある・・・」当初、夢の治療として非常に期待した、がん遺伝子治療でしたが、その限界も感じることが時々ありました。

前回のブログで触れた40歳代の進行がんの女性も、余命数か月と宣告された時点でがん遺伝子治療を開始し、その後3年間は社会生活を問題なく営みながら最後まで治療を継続されましたが、最終的には病状が増悪しお亡くなりになりました。ご本人の治療に対する前向きな姿勢とご家族の理解に支えられて、我々医療スタッフも最期まで集中して治療を継続することができました。治癒の望みがないと診断されても、果敢に治療に取り組まれる進行がんの患者さん方を担当する中で、「我々が治療をしているのではない、治療させてもらっている」と感じざるを得ないことが良くあります。

がん遺伝子治療は公的に許可を得たものではなく、確固たるエビデンスがあるわけでもありません。患者さんの強い期待と願望に後押しされて、我々医療チームも祈る思いで治療を続けています。がんはそう簡単にコントロールできる代物ではありません。特に、末期がんに対しては治療の難しさを非常に感じています。

しかし、一方で、がん病巣が、常識では考えられないほど劇的に消失した、胃がん、肺がん、乳がん、大腸がんの症例を経験するにつれ、どうにかして、治療に抵抗性のすべてのがん患者さんにも効果がある手法(薬剤投与量、投与経路、投与頻度など)を確立できないものかと知恵を絞っています。難治がんの根治を目指す多くの患者さん、そのご家族に支えられて、より効果的な治療を生み出せるよう努力する所存です。がん遺伝子治療の進化と深化を目指しています。

がん遺伝子治療 への モチベーション

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