がんの治療法

がん治療の課題

がん治療の問題点

  • がんの死亡率は年々増加している。
  • 一年間にがんと診断される数は100万人を超え、年間約37万人が死亡する。
  • 治療を受けても、二人に一人はがんが再発する。
  • 膵臓、胆管、肺、食道などのがんは、治療成績が極めて悪い。
  • 薬剤の開発が非常に遅れている
  • 患者と医師との治療に対する意識ギャップが大きい

(末期がんと言われた人の80%は最後まで治療を受けたいと思っているが、最後まで治療法を提供したいと思っている医師は20%に過ぎない※)
※東大病院放射線科でのアンケート調査

このような問題に対して、医師をはじめとした医療関係者はどのように取り組むべきでしょうか。
がんに有効な先端的治療を開拓しようと努力するのは当然のことでしょう。
しかし、その一方で、最近ではがん治療に対するあらたな考え方も生まれています。
それは、単に「長生きすること」だけを指標とするのではなく、「どのように生きたか」「治療中のQOL(Quality Of Life:生活の質)」を重視する考え方です。

たとえば、最後まで何らかの治療を継続したいと考える患者さんに対して、体への負担が少ない治療を提供し続けることも、その一つと言えます。

◆米国臨床腫瘍学会(ASCO)の方針声明
「進行がん患者は、早い時期に終末期医療の選択肢について医師と話し合うべきである」
声明の著者である米デューク大学メディカルセンター准教授Jeffrey M. Peppercom博士は、「がん治療において万能な方法はないが、患者に権利を与え、疾患に直接的に対処する治療、症状管理を目的とした緩和療法、臨床試験への参加などの選択肢があることを知ってもらう必要がある」と指摘した。
これは、いわば「がんと共存するという考え方」で、ガンを抹殺するのではなく、がんが悪いふるまいをしないように管理し、がんとともに老化していくというアプローチといえる。

今後のがん治療に求められること

  • 進行がんもコントロールできる新薬の開発
  • がんの再発を減らすための工夫
  • 新しい治療法を試みる機会を積極的に提供
  • 新しい治療法のリスク・ベネフイットを考えた対応
  • 生活の質を考慮した治療薬の評価法を導入
  • 患者さんの多様性(個人差)を考慮したエビデンス(治療法選択の科学的根拠)の確立
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