口腔がん(舌がん)とは | がん遺伝子治療部門 CDC6shRNA治療 【北青山Dクリニック】

口腔がん(舌がん)とは

口腔がん(舌がん)とは

口腔がんとは、口腔内に発生する様々ながんの総称

 口腔がんの中には、「舌がん」「口腔底がん」「歯肉がん」「頬粘膜がん」「口蓋がん」などがあります。これらの中で最も発生頻度が大きいのが舌がんですが、口腔がん全体を見ても全てのがんの1-2%の発症頻度で、比較的珍しいがんになります。

 口腔がんの中で最も発生頻度が大きいのが舌がんですが、初期には殆ど自覚症状がありません。また、症状が出ても口内炎と類似するため診断が難しい場合があります。口内炎と口腔がんとの大きな違いは、がんは症状が進行性であることと硬いしこりとして触れることです。比較的リンパ節転移を来すことが多く、リンパ節転移がある例は、ない例に比べて生存率は半減すると言われています。遠隔転移は少ないですが、万が一、肺転移や骨転移を来した場合予後は非常に不良です。


朝倉書店:口腔科学 Stomatology より

 口腔がんの発生頻度は、国によって大きく異なります。嗜好品としてのタバコの種類にも大きく影響されます。日本では40代以降に発症が見られ、男性の方が女性よりも発症率が大きくなります。

 口腔がん発生の最大の危険因子は喫煙ですが以下に複数挙げられます。

・喫煙
・HPV:ヒトパピローマウイルス感染
・飲酒
・不適切な補綴物の刺激
(※ほてつぶつ:義歯などのように身体の中で欠損した部位の形と機能を補う人工物)

 視診、触診、ファイバースコープによる咽喉頭部の観察、CT/MRI/超音波検査、細胞診などで診断を絞り込みます。ほとんどの口腔がんは「扁平上皮がん」という組織分類になります。

<病期診断>
がんの病期(ステージ)はⅠ~Ⅳの4段階に分類され、Ⅰ、Ⅱは早期がん、Ⅲ、Ⅳは進行がんになります。ステージは腫瘍の大きさ(T)、リンパ節転移(N)の大きさや数、他の臓器への遠隔転移(M)の有無によって定められます。

 治療法はステージにより異なります。また、がんの発生部位、組織型、年齢、既往歴、健康状態などによって治療法は選択されます。外科的な手術切除療法が主となりますが、切除不能例には、放射線治療、抗癌剤治療が選択されます。

[手術療法]
 がん全体と周囲の正常組織の一部を切除します(がんの取り残しが無いように正常組織も一部同時に切除します)。頸部リンパ節転移がある場合はその部分も一緒に切除します。切除後、特に舌の場合は、整容性、発声や嚥下機能の回復のために、患者さんの体の一部を用いて再建手術を追加します。前腕皮弁、腹直筋皮弁、大腿皮弁などが再建にしばしば用いられます。

[放射線療法]
 放射線療法は単独で実施されることはなく、術後の補助療法として実施されます。体外から照射する、放射線外照射療法や、密封小線源による内照射療法などがあります。

[化学療法]
 遠隔転移を来した場合や、手術後の再発例には化学療法(抗がん剤治療)が選択されます。化学療法後は、個人差がありますが、悪心、口内炎、骨髄抑制、腎機能障害などの副作用が避けられません。

 舌がん、口腔底がんにおいて、転移は比較的しばしば見られます。その多くがリンパ節転移で、それが認められると生存率は半減します。遠隔転移があるとさらに生存率は低下します。

舌がんの5年全生存率は、 I期:91%、II期:80%、III期:65%、IV 期:45%. 程度になります。

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